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バトンホイール購入! 

大学に入学したときに入学祝としてロードバイクを購入して2年になりますが、ただの通学手段と思ってたのがいつのまにかドハマりし、現状は自分のメインの趣味になってしまっています。
どうもロードバイクにおける流体要素(空気抵抗などなど)が日々風洞実験をしている自分の専門分野なので、「より空気抵抗を少なく」「より速く」とどんどん装備がエスカレートしてしまっているようです。
今ではロードバイクは3台目に突入し(1台は全部ばらして3台目に一部転用)、ウェア類などなど・・・

先日、授業そっちのけで2年間やってきた風力発電に関する研究が認められ、現状自分が大学から貰える最高位の賞をいただいたので、記念にと「バトンホイール」というものを買うことにしました。

百聞は一見に如かずと言いますので、まずは現物をどうぞ

IMG_9242.jpg

今回購入したのは中国のカーボン製品メーカー、「Dengfu Sports Equipment」のフルカーボンのバトンホイールです。
「中国製のカーボンホイール」と聞くと拒否反応を起こす人が多いと思いますが(自分もそうでした)、このメーカーは現在、中国の自転車カーボン製品としては最良企業として海外でかなり有名になっています。この会社は情報公開や品質管理がかなりしっかりしており、ホームページでは工場用様子や検査の様子や結果がかなり細かく記載されており、かなり安心して注文できるメーカーになっています。海外のロードバイカーたちのレビューをみると、かなり精度にうるさいユーザーも満足しており、自分もこのメーカーの中華カーボンホイールを思い切って購入することにしました。

IMG_9249_20141105220844f44.jpg

驚きなのがその値段で、海外ユーザーによると「大手ブランドのものと大差ない精度」と評価しているにも関わらず、大手ブランドのバトンホイールが片方だけで12万円、前後で24万円ほどするのに対して、dengfuのバトンホイールは前後あわせておよそ7万円(送料含めて)でした。

ここまで安くて評価が高いと、24万円の車輪を大会以外は家にしまい込んで大切に使うよりかは、普段使い用にdengfu製の車輪を使いつぶして3~4回買い替えたほうがいい気がします。

また、dengfu社のカーボンホイールの面白いところは、通常の有名ブランドは絶対に作らない仕様のホイールまで作っている点です。今回購入したのは「クリンチャーの」バトンホイールです。高額なため、通常はガチレースでの使用を前提に作られるバトンホイールは全て「チューブラー」が当たり前です。さすがに前後で25万円のホイールを通勤用に使いたい人は中々いないでしょうからねぇ・・(^ ^;)
確かにチューブラーの方がパフォーマンスはいいのでしょうが、自分みたいに「クリンチャーがいい!!!!」人も少ないながらいるにはいるので、助かります。

精度については本記事の後半で紹介しています。

【バトンホイールとは?】

「バトンホイール」というのは人間自身を除く、自転車本体では一番大きな空気抵抗になるホイールの抵抗を大幅に減らした特殊なホイールになっています。ZIPP社によると、人間を含めた自転車全体の抵抗の13%ほどをホイールが占めている(人間の体は70~80%程度)そうで、この抵抗を減らすため、いろいろなホイールがつくられています。
一般的なのは、スポークの数を減らしたり、円形ではなく楕円形のスポークをつかったり、リムを深くすることです(いわゆるディープリム)。これによってかなり空気抵抗は減るのですが、その最たるものが「ディスクホイール」や「バトンホイール」です。
ディスクホイールは、スポークが無く、ホイール全体が板で覆われているものなのですが、横風の影響を物凄くうけるので、通常は前輪に比較的横風の影響が少ないバトンホイールを使用し、後輪にディスクホイールを使用するのが一般的です。自分は風がかなり強い地域に住んでいるため、前後ともバトンホイールにすることにしました。

バトンホイールは、このようにスポークが3本(ほかにも4本、5本などがある)しかなく、通常のスポーク式の車輪に比べて大幅に空気抵抗が少なくなっています。

IMG_9243.jpg

どのくらい空気抵抗が減っているのかがよくわかる資料がこちらになります。

IMG_9313.jpg
藤田勝久 著 「基本を学ぶ流体力学」森北出版 より

これは、同じ抗力をもつ円柱と翼形状の比較図です。上の円柱は直径1に対し、翼形は弦長167となっています。中学生のころ、この図が載ってた本書を購入したときにこれが同じ空気抵抗を受けると知った時は衝撃的でした(笑)
通常のホイールはこの円柱形状のスポークが20~30本ほどあるのに対し、このバトンホイールは翼形状のスポークが3本しかないため、どれくらい空気抵抗が減るのか考えると、ワクワクしますね。

また、同時にリムもかなり深いため、全体としてかなり空気抵抗が少なくなっています。実際の値をあつかうと記事がとてつもなく長くなるので、今回がやめときます。

【重量は?】

一方、バトンホイールの大きな欠点は「重量」です。
このホイールはカーボンでできており、可能な限り軽量化されていますが、やはりどうしてもスポーク式の超軽量ホイールと比べると重くなってしまいます。自分も買う前にネット等で調べて回ったら、バトンホイールは重すぎるとの意見がかなり多く見られました。そこで、実際に測ってみました。

IMG_9238.jpg

フロントが887.5g

IMG_9240.jpg

リアが970gです。前後合わせて1857.5gです。たしかに、クライム用の軽量ホイール(多くは1500g前後)と比べると300g程重いですね。興味本位で、これまで通学用に使っていた、完成車付属のホイールのチューブやタイヤ、ギヤを外して測定したところ、前後合わせて2100g!!!!こんなに重い車輪をつかっていたのかと驚きましたが、同時にそこらの安いホイールよりは軽いことに安堵しました。さすがフルカーボンです。

【バルブ問題】

では実際に組み上げてみます。
リムが65mmとディープリムホイールもびっくりなリム高なので、延長バルブを購入しました。
panaracerの延長バルブです。延長バルブは3種類あるのですが、これは一番空気漏れが少ないといわれている方法です。

IMG_9235.jpg

バルブを分解し、バルブの下の筒部分を延ばす方式なのですが、空気を入れて1時間ほど経過してから確認すると、空気がかなり抜けてしまっていました。そこで、バルブの接続部分をきちんとしめなおしたかなり改善しましたが、やはり2日経つと少々空気圧が下がっていました。やはり水道管用のシールテープとかで気密を強化しないといけなさそうですね。要改善です。

【ブレーキングは?】

カーボンホイールなので、付属していたカーボン用のブレーキパッドに交換します。
「カーボンホイールはブレーキがききにくい」とよく聞きますが、実際使ってみた感じは「そうでもない」のが正直な感想です(比較対象は、ロードバイク専門店にブレーキ調整してもらった直後のアルミリムのブレーキ状態)。確かにブレーキが少々ききづらくなりますが、2割程度ききづらくなる程度で、街乗りでもまったく問題ない程度です。

IMG_9253.jpg

下のカーボンリム用、上がアルミリム用です。カーボン用は少し長くて硬質なコルクっぽい感じですね。

実際にロードバイクにつけるとこんな感じです。

かっこいい!!!!!!

IMG_9277.jpg

ロードバイクのシルエットががらりと変わりますね。
ちなみに速度計の磁石はつけるところが無いので、黒色のテープでネオジウム磁石を目立たないようにつけています。

IMG_9279.jpg

【精度は??】

中華製のカーボンホイールで一番気になるのが「精度」です。

自分はバランサーなどの高度なものは持っていないので、目視と高速走行でチェックしました。
目視では、まったく不備は見つかりませんでした。中華製のカーボンホイールでよく聞くヨレやバリはなく、表面処理もムラもなく、とても良い状態でした。

次に、高速走行です。速度制限が50km/hの長い直線の下り坂(田舎の田園地帯で車どおり・人通りは無く、見通しは良い)で時速50km/hまで加速してみました。結果、振動やフレは無く、精度はかなり好感が持てる結果となりました。
これは今後、有名ブランドのホイールを買う気が薄れてしまいますねぇ・・

【使用インプレッション①】 スピード

はたして空気抵抗を減らした効果はいかほどのものなのか!?

実際にいろいろ走り回ったところ、ゆったり走る(20km/h~30km/h)長距離ツーリングではそこまで効果は感じませんでした。
しかし、大学に登校するときは凄い変化を感じました。自分は朝が苦手なので、ほぼ毎日のように登校は一分一秒を争うギリギリの本気走行をしています(時速30km/h~40km/h)。
毎朝がタイムトライアルです(笑)
通常は滅多に40km/hを超えることは無いのですが、バトンホイールを履いていると平地でもいつのまにか45km/hとかででしまいます。また、一度速度が35km/hを超えると中々速度が落ちません。誇張している訳ではなく、本当に「別の乗り物に乗っているような」感覚をおぼえました。これは買ってよかった感じがします。

ロードバイクのハンドルにエアロバーをつけ、エアロポジションをとったときほどのインパクトがありました。(今はいつもエアロバーをつけています)

こちらに有名な風洞実験データがあります。
http://www.rouesartisanales.com/article-15505311.html
よく見てみると、この実験を行った風洞と同じ程度の規模、精度を持つ風洞実験装置を自分が率いる研究プロジェクトで保有しているので、忙しい時期が終わったら、実際に風洞実験してみたいですね。

【使用インプレッション②】 横風

バトンホイールなど、投影面積の広いホイール(要するに横から見ると面積が大きい)は横風に弱いと言われます。よく「バトンホイールは横風が怖いから使わない」とバトンホイールを使ったことが無い人が言ってるのを聞きますが、実際のところどうなんでしょうか。

横風がビュウビュウ吹いているとき(6~8m/s)に乗り回したところ、「けっこうふらつく」のが正直な感想です。しかし、よく指摘される「落車の危険性」を感じるほどのものではありませんでした。しかし、ハンドルが少々ふらつくので、電柱などの横をぎりぎり(15cm程度)で横切ろうとしているときなどは危ないです。「さすがに台風の中では乗らない方がいいかな」ぐらいの感覚でしょうか。

後輪の影響は殆ど感じません。影響の殆どは前輪によるものなので、後輪がディスクホイールになってもそこまで大きな違いは出ないのではないでしょうか。

【使用インプレッション③】 音

このホイールで個人的にかなり気に入った点が、「音」です。回転すると「シュンシュンシュン」とカッコいい風切り音がします。特に速度が上がると「シュシュシュシュシュシュ」とスピード感あふれる音がするので、気分的に「速く走っている」気がしてとてもいいです(笑)

【結論】 使える? 使えない?

今回、自分は中華カーボン製品に対する見方が大きく変わりました。「精度が悪い」「壊れやすい」「安い」と思っていた中華製品も、メーカーさえ選べば、安心して購入できると思います。
このホイールにかかった費用とその効果のバランス、いわゆるコストパフォーマンスはかなり高いと思います。空気抵抗の観点から考えると、優先順位(コスパ)は

①エアロハンドル(最安で6000円ほどから)
②体にぴったりのサイクルウェア(全部そろえて2万円ほど)
③よりエアロなホイール(中華製では4~6万円)

だと思います。サイクルウェアを持っていて、エアロハンドルをつけている空気抵抗低減大好きなロードバイカーの皆様にはオススメです。
今後はしばらくバトンホイールでサイクルライフを楽しもうと思います。

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